新たなる風
 
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■社会システムの変革と国家

  ■政変と現実   ■CSRという企業活動   ■社会変革の抱える悪循環性
■多様な価値観を認めあえる社会を目指して   ■自分自身を信じる勇気と同志   ■最後に
■社会システムの変革と国家
 
複雑化する現在社会。一人で社会システムを変革しようと志しても不可能です。いや、いつの時代だってそうなのです。社会に対する疑問や居心地の悪さを感じながらも、ご政道の世界のことは民にはどうしようもないとあきらめて来たのは歴史上の事実です。
ここでは、あきらめずに社会システムの変革の可能性を考えてみましょう。変革には、政治、経済、教育をはじめ、ありとあらゆる国家制度を改革しなければなりません。

                                              

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■政変と現実

 

 

政治の主権が自由民主党から民社党に変わりました。歴史的政変が起こったのです。それなのに世の中の閉塞感は、増すばかり、政治が変われば世の中は大きく変わる、そう信じて政治活動に携わってきた方々も今は口を閉ざしているように感じます。政治の頂点にある総理大臣ですら社会システムの変革を英断出来ないという現実を、今まさに眼にしています。
政治に任せてはいられないと市民運動がおこりNPOが誕生して、社会変革の一端を担って来ました。それを認めつつも、私には変革へ向かう兆しを感じることはできません。


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■CSRという企業活動
 

 

企業は、どうでしょう。企業の変革が時代の変革の鍵を握っている、その可能性は大きいでしょう。CSRという言葉が世の中に大安売りのように氾濫して社会貢献活動をうたっています。しかし残念ながら変革という方向には向かっていないように思います。
ソーシャルビジネスが脚光を浴びています。事業とは本質的にソーシャルであるべきものです。今の企業が過度な利益や大規模化を止め、世界から資源を搾取するような事を止め、地域や環境に配慮したものへ自ら変革することで大きく社会は変わることでしょう。しかしできない。その理由は多々ありますが、投資家(株主)に向き過ぎていること。そして創業社長が持つような志や夢の無いサラリーマン社長化が大きな原因なのではないでしょうか。

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■社会変革の抱える悪循環性
 

 

社会の変革へ向けて時代が熟すには時間がかかります。時代の機が熟せば急激に加速を増し変化することを歴史が物語っています。それにしても今の時代が、政治やNPOに、変革の立役者を用意するとは感じないのです。だからこそ教育を変革し子供達に未来を託すというのも方法も支持できますが、それは今各方面で取組んでいるところです。結果を知るには、私が生きている事を祈るしかありません。
ではやはり社会システムの変革は無理な事なのでしょうか。可能だとして、今、仮に明治維新のような革命が起こっても、新社会は、ある一部の思想家や政治家の価値観を満足する社会にしかならないでしょう。またその社会に対する疑問や居心地の悪さを感じながら生きる人ができ、その中から社会変革を目指す人がでる、破壊と創生という循環になるだけなのです。

 
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■多様な価値観を認めあえる社会を目指して
 

 

現代は、多様な価値観の社会だといいます。しかしそれは個人の社会のことです。他人の事などどうでもいいという排他的多様性での価値観です。真の多様な価値観のある社会とは、価値の相互理解社会のことだと考えます。
現在の社会システムの変革の先にまっている、他の価値を排除し新価値を採用する、人間の欲望とともに続く限りない変革の悪循環を断ち切るためにも、価値観の破壊の上に、新たな価値を創造するという現在の手法ではなく、まったく別に価値を創造し、その価値を認めあえる人々による小さな社会集団を創り出すのです。つまり今の社会システムは、そのままにして、白紙からはじめる新価値集団を創れば良いのではないでしょうか。
真に多様な価値を認め合える国家こそ、継続可能な社会システムであると考えるのです。

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■自分自身を信じる勇気と同志
 

 

社会変革を自分達の手で成し遂げる。それは妄想でしょうか。
私は、政治家や大企業の社長さんのように社会を大きく変革する力を持っていません。しかし「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」に習うと、大河ドラマで放映されている坂本竜馬も脱藩の浪士、無力であるところからはじめました。自分の船を持ち世界中の海を船で回る、そのためには徳川幕府では実現できないという現実、ではそんな社会を変革させれば良い。夢の為に社会の構造を変革させるなど、大妄想であったでしょう。しかし妄想は自由です。彼を支えたものは、その妄想を実現に向けて行くために自分自身を信じる勇気、そして同志との繋がりだったと思います。どんな時代、どんな境遇に在っても、この歴史の法則は変わらないのです。

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■最後に
 

 

世のため、人のためということを第一義にして行けば、いずれ自分のところにも志や夢の実現として豊かさや幸せはめぐってくると信じます。そして結果はどうあれ行動を起こし人生の最終章で自分の人生を誇れるように頑張りたいものです。いつの日か、同志としてお眼にかかれますことを希望しております。

   
 
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