ここでは五つの最新記事を掲載しています。 以前の記事がある場合は、ブログ「山恵歩」へ転載しますのでご覧ください。 以前の記事の有無は、ご案内させていただきます。 現在はありません。
「いきかた」には、「活き方」、「逝き方」それと「生き方」があります。 音としていずれも同じというのは、実に不思議です。 「生き方」は、生命の保ち方、維持し方です。 「活き方」とは、「この世に活きる意味」であり「生まれて来た意味」です。
人は、年齢を「重ねる」と「取る」という二つの概念を持っています。 この世に生まれて1年という単位でもって、年輪を重ねるように活きるか、この世に在らんとする年齢を定めて命を削り取るが如くに活きるか、の違いです。
ただ生きていても歳は重なりません。 生きる上での経験や知識は、ただの方便でしかない。 本を読むというだけでは、ただの趣味でしかないのです。 「知っている」ということは「行う」事が出来て、はじめて真に「知っている」と言える、それが知行合一を説いた王陽明の智慧です。 この世に活きる意味を模索して人ははじめて歳を重ねて活きていると言えるのだと想います。 人は生きるためにこの世に在るのではなく、活きるために生きているのだと気がついた時、そしてこの世に活きる意味の道に立った(重なった)と認識した時、「歳を重ねる活き方」の頂きに到達したことを実感するのです。